建物洗い美装工事とハウスクリーニングについて 
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◎ 儀式的洗いの時代
   相当昔より、現在の地鎮祭の様な、神事のまつり事にさいして「お清め」や「厄払い」の意味合いで行われて
   いた様である。

◎ 灰汁洗いの時代
   儀式的な洗いより、実際に新築や古家の汚れを除去しきれいにする、実用的な洗いえお行う「洗い屋」と呼
   ばれる職業が江戸時代には、既にあった様である。
   これは、木や藁、葦を燃やして出来た灰を似ずに溶かし、その上澄み液を使って木部を洗って綺麗にする、
   所謂あく洗い(灰汁洗い)と云われる技法である。

◎ 苛性ソーダー洗いの時代
   灰や米酢、蝋などの天然材料を使っていた方法から、明治中期より簡単に必要な量を直ぐに作れる、苛性ソ
   ーダーなどの工業薬品が使われる様になった。

◎ 建物洗い美装が良く知られる時代
   戦後の建設ブームに伴なって、従来の木部洗い専門の 「 洗い屋さん 」 から、タイルやサッシガラス、床、
   など建設汚れ全般を洗って、美しく装い仕上げる 「 洗い美装工事業 」 に変化し、需要が急速に高まり、
   建設関係においても一つの重要なポジションを占める様になりました。

◎ ハウスクリーニングと混同される時代
   昭和50年後半頃よりダスキンに代表される、一般家庭のお掃除代行サービス業のフランチャイズが普及し
   始めました。プロのお掃除屋を売り物にした 「ハウスクリーニング」が流行し脱サラの代表格になる。横文
   字の職業が受ける時代と重なり 「建物洗い美装業」 と 「ハウスクリーニング」が混同せれだす。

◎ ハウスクリーニングと間違われる時代
   昭和50年後半頃よりダスキンに代表される、一般家庭の掃除代行サービス業のフランチャイズが
  急速に台頭し、プロのお掃除屋を売りものにした「ハウスクリーニング」が大流行し脱サラの代表
  格になる。横文字の職業が受ける時代と重なり
「建物洗い美装業」と「ハウスクリーニング」
  が混同されだす。

建物洗い美装工事」のキーワードの無くなる時代
  世の中の「洗い屋」等の認識程度は電話帳の分類に良く現れています。
    最初、電電公社の電話帳での分類は無く、建設業と塗装業に分かれて掲載されていました。
  〇  建設ブームになり、「家屋洗浄業」「あく洗い」「洗い屋」が同じ分類で掲載
  〇「ハウスクリーニング」「洗い美装業」「あく洗い」が同じ分類
  〇  最近は「ハウスクリーニング」の分類のみになり、「洗い美装業」は「ハウスクリーニング」の分
   類に含まれ消滅。インターネットの検索キーワードも「洗い美装」や「あく洗い」等で検索する
   人は皆無です。殆ど「ハウスクリーニング」での検索で、カテゴリーも「ハウスクリーニング」
   だけです。

   「洗い美装」の名前を知っている人も、建設前と建設後の違い程度の認識です。
   しかし、実際は内容も業務形態、コンセプトも全く違います。

ハウスクリーニング・ビルメンテナンスとの関係
  洗い美装業・ハウスクリーニング業・ビルメンテナンス業はお互いに業務内容が少しずつ重複して
  いる部分があります。又近年、比較的大きい業務形態の会社が、多角経営
化を目指して兼業すると
  ころが多くなって来た為、更に目立たない業種になつてきた。
そして、洗い美装業の認識度が低く
  なっている原因に、同業者の組織が全く無い事が挙
げられます。ビルメンテナンス業界は大変しっ
  かりした、全国的な協会組織があります。
一方、ハウスメンテナンス業界はフランチャイズ組織が
  多く、又小さいながら幾つかの
協会的な組織があります。それに対して洗い美装業界は全くありま
  せん。
これが認知度の低下に影響していると思われます。しかし、洗い美装工事の従事者はハウス
  クリーニング業界より、はるかに多いと思います。

ビルメンテナンス
 対象物:ビルディング・比較的大きい建物    業務内容:建物の維持、美観の管理
 顧客:ビルのオーナーから定期的契約  作業方法:確立したマニアルとおり
 服装:制服

◎ハウスクリーニング
 対象物:住まいをされている一般家庭の住宅  業務内容:お掃除の代行サービス
 契約:一般家庭から・比較的に定期的注文が受けれる。 
 作業方法:マニアルの大きい部分はお客様に精神的満足感を与える接客マナー等のサービス業のマニ
      アルです。

 服装:お客様に安心感を与える為、社名の入った洒落たユニホームに作業者のネームプレートを必ず
    付ける。作業に入るまではネクタイの着用をするところもある。

洗い美装
 対象物:建物、建造物全般   業務内容:建設付帯工事業、建設現場での工事
 契約:建設会社、リフォーム会社から現場発生時
 作業方法:マニアルの重要な部分は高所作業、落下物に関する事、足元の安全確認等の他の建設工事
    関係と同じ安全に関する事項です。ビルメンテナンスやハウス
クリーニング作業者に比べ広範
    囲、高度の専門知識と技術が必要です。

 服装:作業に必要な工具を入れた腰袋を着用・必要に応じてヘルメット、ゴム長靴、安全靴、安全ベ
    ルト、ゴーグル等の防具を着用する。

 作業範囲の相異点
ビルメンテナンス業
  契約事項を毎日、週、月、年等のスケジュールとマニアルにそって行えば良い。

ハウスクリーニング業
  フランチャイズ本社より提供されているマニアルの範囲で済ます。
  主に用途別洗剤で対応出来る「汚れ落とし作業」以外は行わない。

洗い美装業
  建設現場では、いろいろな状況が発生します。それに対しての技術的可能な限りの処置を求めら
  れ、又その技術を持ついる事が信用になります。

  古い木部の「あく洗い」 「雨漏りのシミ抜き」 「古く汚れた外装タイル洗い」 「各種石材洗い」 「  床の間、化粧地板の蝋引き」 その他、いろいろな技術が要求され、薬品、洗剤、ワックス、建設
  素材等の広範囲の知識が必要です。

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